箴言 2
1 わが子よ。私の知恵に心を留め、私の英知に耳を傾けよ。
2 これは、分別を守り、あなたのくちびるが知識を保つためだ。
3 他国の女のくちびるは蜂の巣の蜜をしたたらせ、その口は油よりもなめらかだ。
4 しかし、その終わりは苦よもぎのように苦く、もろ刃の剣のように鋭い。
5 その足は死に下り、その歩みはよみに通じている。
6 その女はいのちの道に心を配らず、その道筋は確かでないが、彼女はそれを知らない。
7 子どもらよ。今、私に聞け。私の言うことばから離れるな。
8 あなたの道を彼女から遠ざけ、その家の門に近づくな。
9 そうでないと、あなたの尊厳を他人に渡し、あなたの年を残忍な者に渡すだろう。
10 そうでないと、他国人があなたの富で満たされ、あなたの労苦の実は見知らぬ者の家に渡るだろう。
11 そして、あなたの終わりに、あんたの肉とからだが滅びるとき、あなたは嘆くだろう。
12 そのとき、あなたは言おう。「ああ、私は訓戒を憎み、私の心は叱責を侮った。
13 私は私の教師の声に聞き従わず、私を教える者に耳を傾けなかった。
14 私は、集会、会衆のただ中で、ほとんど最悪の状態であった」と。
15 あなたの水ためから、水を飲め。豊かな水をあなたの井戸から。
16 あなたの泉を外に散らし、通りを水路にしてよいものか。
17 それを自分だけのものにせよ。あなたのところにいる他国人のものにするな。
18 あなたの泉を祝福されたものとし、あなたの若い時の妻と喜び楽しめ。
19 愛らしい雌鹿、いとしいかもしかよ。その乳房がいつもあなたを酔わせ、いつも彼女の愛に夢中になれ。
20 わが子よ。あなたはどうして他国の女に夢中になり、見知らぬ女の胸を抱くのか。
21 人の道は主の目の前にあり、主はその道筋のすべてに心を配っておられる。
22 悪者は自分の咎に捕らえられ、自分の罪のなわにつながれる。
23 彼は懲らしめがないために死に、その愚かさが大きいためにあやまちを犯す。